技術書典6を終えて
4/14に開催されました技術書典にて、みかんProjectのスペースにお越し下さった皆様、ありがとうございました。
当日の感想と反省を簡単に綴ってみます。
会場とスペースの話
公式発表によれば今回の技術書典6では、1万人を超える参加者がいたようです。
17時ちょうどをもちまして #技術書典 6を閉会いたしました。速報値となりますが一般参加者およびサークル参加者を合わせた参加者数は10,260名でした。うち一般参加者は9,330名でした。本日は技術書典への1万名を超えるご参加、誠にありがとうございました!https://t.co/Of6tp6mlkL pic.twitter.com/Tww33wltsU
— 技術書典公式アカウント (@techbookfest) 2019年4月14日
これは前回の技術書典5とほぼ同じ水準のようですが、みかんProjectがサークル参加した回としては、最大規模でした。
我々のスペースは入り口の動線付近にあったこともあり、開場から15時過ぎまで、ひっきりなしに往来がある状況でした。これは、コミケの技術系島(同人ソフト、評論)と比較してもかなり高い混雑状況だと思います。
オペレーションの整理が必要
そんな中、みかんProjectでは今回もすべての既刊を携えて出展していたため、オペレーションがいつにも増して、てんやわんやでした。Twitterでもご案内していますが、一部頒布にも問題が出てしまい、この点は深く反省しております。
みかんプロジェクトよりお知らせです。開始直後に新刊『ESP32をVS Codeでデバッグしてみた』をお求めの数名様に、ダウンロードカードのお渡しをしそびれてしまいました。大変恐縮ですが、ご対応致しますのでスペースまでお越し頂きますようお願い致します #技術書典
— みかんProject@技術書典6い09 (@mikan_project) 2019年4月14日
次回以降も同会場で、同様の参加者密度が続くようであれば、技術書典については搬入物の種類を減らすなどの対策が必要になりそうです。
疲労対策も必要
また、先述のような混雑状況だったため、開場から数時間はほぼ立ちっぱなしで、正直かなり辛い状況でした。いつもは疲れていてもイベント特有の雰囲気で乗り切れることが多いのですが、今回はなんだかしんどかったです。Twitterを覗いていると、技術書典会場のCO2濃度の高さを指摘している方がいましたが、その辺も関係しているのかもしれません。
二酸化炭素濃度 2918ppmまで上がってきました。
濃度は凄いことになってますが、う67でM5Stack本を売ってますので、もしお時間あれば立寄りください。#技術書典 #技術書典6 #M5Stack pic.twitter.com/gv4seIGLwd
— Takuya Ichise@Maker Faire Kyoto 2019 (@tichise) 2019年4月14日
このあたりは、何かしら対策をした方が良さそうなので、次回からは疲労軽減マットと、即効性のありそうな糖分を用意して望みたいと思います。
新刊とモジュールについて
今回は新刊『ESP32をVS Codeでデバッグしてみた』を発行しました。
元々技術書典6に向けては、ESP32でBluetooth関連の実験をする本を作る予定でしたが、これがなかなかどうして上手く行かず、デバッガが欲しくなったことから執筆を開始したものです。(そもそもで言えば、新刊を出す予定も無かったのですが、「イベント当選したのに新刊出さないなんて…」という言葉に触発されてしまいました)
新たな試み
今回の新刊に向けては、いくつか初めての試みを行ってみました。
・電子版の同時発行
・関連データの即日配布
・関連モジュール(基板)の頒布
電子版と関連データ
みかんProjectではこれまで、主にハードウェア制作に関する記事を掲載してきました。一方で今回はハードウェア関連ネタとはいえ、開発環境をテーマにしているため、ソフトウェア要素が強い一冊です。そこで、PCを操作しながら見やすい電子版をメインに、部数限定で書籍版を作る方針としてみました。また、同じ理由で関連データも即日配布を行いました。これは作業が間に合わず技術書典当日の夜になってしまいましたが…。
次巻以降で同じように電子版を頒布するかどうかは、今のところ決められていませんが、今後も書籍、電子版それぞれの良さを活かした頒布を行えればと思っています。
関連モジュールの頒布
また、今回は記事にリンクしたモジュール(基板)も頒布しました。このモジュールは、記事に掲載しているESP32のデバッグ環境を、簡単に用意することができるものです。これも自分自身が使うために作ったのですが、同じような悩みを持っている人がいるのではと思い、頒布してみました。
書籍とモジュールはどちらが主といったことはありませんが、書籍の内容を簡単に実験するためのモジュール、モジュールの使い方解説としての書籍といった具合に、程よくリンクできたかと思います。
私Kashikenとしては、はじめてのモジュール頒布ということで、自分以外の方の環境できちんと動くかという不安もありましたが、実際にモジュールと書籍をお求め頂き、記事の内容を試された方からきちんと動いた旨のメールを頂くことができ、ほっと胸を撫で下ろしています。
なお、このモジュールは技術書典6で完売してしまったので、若干の再生産を考えているのですが、現状では量産性が低く、改善を試みているところです。興味がある方がいらっしゃいましたら、申し訳ありませんが今しばらくお待ち下さい。
お知らせ
最後にお知らせです。
今回の新刊、『ESP32をVS Codeでデバッグしてみた』および、書籍版が終売となりつつある既刊については、Boothにて電子版の頒布を行っておりますので、よろしければ覗いてみて頂ければ幸いです。
それでは。